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夏みかんは、5〜6月の初夏の果物としての価値が大で我が国では
温州に次いで多く栽培されており,我が国における代表的晩生柑橘である。
本種は自根が出やすいが、切らない方が樹勢が旺盛になつてよい。
樹は強健で耐寒力が強くやや開張性であり,枝條は中太で,葉は大きさ中程度
上向性と多少表面に向かって巻く性質があり、花は白色で5月中下旬に開く。

夏みかんの果實は縦径7cm・横径10cm・重量400〜500g内外、扁平形で
果皮は厚さ6〜8ミリ,油胞は大で凹入するものと凸出するものとあり,
果面は凹凸が多く粗く,橙黄色で
樹上に長く置く程風味は良好になるが果面は退色して青緑になる。
果皮内層及び中心には白い部分が多くホロは11〜13あり大きさは整一である。

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